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一流の訪問美容師を目指すにあたって

現場なき学びは身につかない

あなたは、
より良い訪問美容師になると心に決められましたか?

前に、技術や知識の成長をスピードアップさせるために、一つの数式を指標を提示しました。

本人の能力 × 教材の質 × 学習回数 = 成長の結果

より速く成長したいのであれば、3つを高めていくのが良い。

ただ、あなた自身が、より良い訪問美容師になりたい!という思いがスタートである。という話をしましたね。

ここでは、「教材の質」と「学習回数」の部分をもう少し、深掘りしていきますね。

今は、訪問美容師のスクールや講習があり、受講される方が多くなっているようです。多くの協会やNPO法人などで講習が開催されております。

内容は多岐に渡り、高齢者へのコミュニケーション、車いすの扱い方、ベッド上での施術などから、独立を目指す方向けの内容などもあります。オンラインでの勉強もできるところもあります。

グラシスでも社員を中心に、サービス介助士の資格を取るようにしています。高齢者の心の理解と簡単な介護技術などが学べます。

別の角度からの学びを得ることで、働く人が、より自信を持って働ければという思いの元に実施しています。

講習は非常に勉強になるかと思います。しかも、自身のお金と、プライベートの時間を使って受講しているのであれば、無駄にしないように、真剣に取り組むので、より良いでしょう。

ただ、これから訪問美容師になろうと思っていて、まずは講習で知識を身に着けたい。というのと、実際に訪問美容師をしていて、さらに知識を深めたいから受講するというのでは、吸収できる深さが全然異なります。

例えるなら、、、水泳をならおうとし、プールに入ったこともなく、講習で理論を学ぶのは、ちょっと遠回りな気がします。

それよりは、遊びでもいいから、まずは、プールに入ってみて、水の温度を感じたり、手で水をかいてみたり、歩いてみたりした方が、理論よりも経験が自然と体に馴染むはず。

実際の現場は、サロンのお客様では想像できないことが頻繁に起こります。

● カラーの流しをする時になって、拒否が始まり、シャンプーの途中で起き上がろうとする方。

● 髭剃りを嫌がられ激怒されるが、奥さまからキレイ剃ってほしいと頼まれ、大声で罵声を浴び、睨まれながら対応する時。

● 暴れてしまう方で、施設の方数名に押さえてもらって、カットをする時など。

何年も現場経験があってもヒヤッとする場面はあります。こんな場面は、決して講習ではお目にかかれない経験です。(笑)

このような、やりづらい方、難しい場面は、貴重な経験であり、表現が適切でないかもしれませんが「最高の教材」であり、成長できるのです。

だから、まずは訪問美容師として、一歩足を踏み入れてみるといい。別にグラシスでなくても、どこでも勉強になる。

講習ならば、2万円から10万円ぐらいの費用がかかる。「学習回数」(講習の日数)が多いほど、費用も高くなりやすい。

現場での経験は、自然と体に馴染む。しかも「学習回数」(経験日数)が多いほど、もらえる金額も多くなる。

何よりも成長できるのは、現場なのです。

グラシスでは、より良いサービスを提供できるようにするため、マニュアルが生まれました。創業から14年を経験を情報とし積み重ね、今は80を超える項目があります。

このマニュアルも「教材の質」に当てはまるものです。ちなみに、完璧とは思っておらず、まだまだ改善の余地があります…。

マニュアルは、有効に活用しなければ意味がありません。一度説明して、振り返ることがない。これでは駄目なのですね。

本人の能力 × 教材の質 × 学習回数 = 成長の結果

学習回数も大切なのです。

何でも一回教わればできるという方はおりません。だから、何度も何度も学習するのが必要なのです。

グラシスでは、月1回勉強会を実施しています。そこでマニュアルを繰り返し学習する流れがあります。

また、教えてもらうだけでは受け身になるので、項目ごとに担当を割り振り、進行役としてマニュアルを読み返します。また、自身の経験や工夫、失敗談などを発表することで、学習する内容が、体に馴染むように工夫をしてします。

とにかく、成長をするためには、より良い訪問美容師になりたい!その思いをもち、現場に立ち、やりづらい方、難しい場面の経験を重ねること。

よい情報に触れ、それを活かそうという気持ちが大切。一にも現場。二にも現場があってこそなのです。現場なき学びは身につかない。と思う。

講習を受けたい人は、現場を経験してからのほうが、より講習を活かすことができるはず。